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新聞に載らない内緒話

「昭和」の終焉                

 雑貨屋は、今で言えばコンビニにあたる。町外れの「いづみや」という雑貨屋が閉店することになった。
80歳にも届こうかという女主人に認知症の気配が見えてきたからである。とは言っても、この店は買い物客にはとうに忘れられた〝死に体〟状態で、入り口付近のトイレットペーパー、1ダース大袋が最新の商品で、店内の陳列というか無造作に積み上げられた商品はホコリにまみれ、天井からはいくつかの雑貨類がぶら下がっているのだが、折からの西日をタップリ浴びて見事に黄色く変色している。
 隣の、やはり老夫婦が営むモツ焼き屋は店頭販売をしていて、1本50円という破格な値段だから子供らが群がって活況を呈している。雑貨屋のさびれぶりとは対照的で、時折子どもたちが食いちぎった後のクシを投げ込んだりするからなおさら哀れである。
女主人は早くに亭主と死に別れ、ほそぼそと商いをしているのだが、その生活費はこの店の売り上げではなく、わずかな年金を食いつぶして、生の気配を漂わせている。
 閉店というから、頼み込んで〝探検〟させていただいた。
 洗剤なら「カネヨクレンザー」。赤いパッケージにエプロン姿の、ハイカラな若奥さんが皿を洗っている。「ミッキー・クレンザー」これはレアもの。ミニーちゃんらしき人物(版権は大丈夫か?)がピカピカの皿を両手で掲げている。
お母さんの美容クリームなら「マダムジュジュ」。お父さんの身だしなみは「柳屋ポマード」。頭をピッカピカに塗り上げてオッサンたちは満足げだった。まだ、あるぞ、「加美乃素」。阪口親平商店謹製で「ハゲカクシ・ハリツケ布」というコピーはどぎつすぎる。ブリキのバケツにホーロー洗面器、天井からぶら下がった、たわしにブラシ。
 駄菓子も売っていた。茶色の「ココア・シガレット」、吸い口をつかんで大人のマネをしたっけ。「マルカワのいちごフーセンガム」、メロン味もあったな。南国特産「ボンタンアメ」、「サクマ式ドロップス」は商品名が右から書いてある。
 感傷ばかりでもあるまい。時の流れを惜しむ寂秋ではある。

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