カレンダー
11 | 2014/12 | 01
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
Facebook
最新の記事
プロフィール

加藤 利教

Author:加藤 利教
Katoh's Roomへようこそ!

カウンタ
カウンタ2
現在の閲覧者数:
ブログ検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新聞に載らない内緒話

今年の年賀状
              
「私の年賀状は、前年の春ごろに刷りあがっている。そして、夏から秋、師走にかけて、少しずつ宛名を書くのが毎年の習(ならわし)だ」と書いたのは作家の池波正太郎さんだった。
ここまで用意周到ではないが、私も例年、11月になると年賀状の準備に入った。翌年の、干支に見合った文言(もんごん)を練り、下手ながら簡単なデザインも考え、宛名も筆ペンながら、一葉づつ書き上げた。
 今年は、年賀状を3分の1に減らした。これまでお付き合いしていただいた方々の、長年の交誼に感謝しつつ、しかし、少々疲れた。年末から新年にかけ、賀状に向かうのが億劫になった。
 新年の挨拶はほぼ親戚筋だけで、こればかりは欠かすと余計な詮索をされるからで、他の方には申し訳ないが「これにて以後、欠礼」ということにした。勝手をお許し願いたい。
これまでも、何人かの人から「今年で年賀状はやめることにしました」との挨拶を受けた。還暦を機に、定年延長終了を機にと事情は様々だが、年に一度の、形ばかりのやりとりに思うことがあったのかも知れない。
 無論、当方とて「虚礼廃止」などと声高に訴えるつもりは毛頭なく、ただお定まりの賀状を交換するくらいなら、少数でも年来の友を訪ね、ゆったり相対し、話もしてみたくなった。
                  ◆
 その昔、新年と言えば会社の上司、親戚宅を訪ねる「挨拶回り」が盛んだった。
「世の中に 人の来るこそ うるさけれ とはいふものの お前ではなし」
江戸時代の戯作(げさく)者、狂歌師・大田南畝(蜀山人)は自宅にこんな張り紙を掲げた。これをもじって内田百閒(ひゃっけん=夏目漱石門下として有名だが)は、
 「世の中に 人の来るこそ うれしけれ とはいふものの お前ではなし」
 と、応対したのはあまりにも有名な話。
                  ◆
 来し方行く末、腹蔵なく語り合える友、〝竹馬〟の顔がふと浮かぶ。となれば一献、酒に限る。
「世の中は 色と酒とが 敵(かたき)なり どうぞ敵に めぐりあいたい」(蜀山人)
「酒のない 国へ行きたい 二日酔い また三日目には 帰りたくなる」
「朝もよい 昼もなおよし 晩もよし その合い合いに チョイチョイもよし」
というわけで、年賀状〝断筆〟をダシに年明け早々、旧友との新年会に追い回されそうである。

スポーツ、芸能情報は日刊スポーツへ。
ご購読申込は朝日新聞飯塚西部販売店もしくは日刊スポーツ販売局0120(81)4356へ


スポンサーサイト

新聞に載らない内緒話

師走の、同じ空の下
               
12月。正月の準備が始まる。
 東京は世田谷の「ボロ市」が風物詩になってる。
天正6年(1578年)に小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりだそうで、400年超の伝統行事となっている。
もとは古着や古道具など農機具、農産物などを持ち寄ったことから「ボロ市」と名付けられたそうだが、今では骨董(こっとう)、日用雑貨、衣服など青空マーケット然として多くの客をひきつけている。毎年1月15・16日、12月15・16日の4日間に開催され、屋台も軒を連ね、年末年始の一日を彩る。
 もうひとつ―。
「ガサ市」がある。ご存じないかも知れぬ。
 12月中旬、浅草は浅草寺本堂の裏手、観音裏に市が立つ。「ガサ市」の、一般に馴染みの無いのは当然で、正月用品を卸業者に卸売りする、いわば玄人向けのそれだからだ。もちろん小売りはしないから、関係者以外はただ眺めるだけである。
 もっとも大テントが居並び、ズラリと暖簾(のれん)を掲げる姿は、それはそれで壮観ではある。売っているものは注連縄(しめなわ)、輪飾り、門松用の松、うらじろ(葉の裏側が白い、シダ類)、エビ(もちろんお飾り)、鶴、わかめなど。
つまり正月飾りのパーツ(部品)で、これらを仕入れた業者が組み立て、市場へ正月飾りとして売り出す。
 扱う品物にワラ類が多く、箱からの出し入れのたびに「ガサガサ」と音を立てるところから「ガサ市」。そう呼ばれる。
 もちろん、当方も買い出しに行くのではなく、年末の雰囲気を味わうために足を運ぶ。業者が車を横付けし、買い付け、持ち出してゆくだけの風景である。
 その昔、町には町抱えの鳶(とび)がいて、町内の雑用を一手に引き受けた。正月飾りは、地元の鳶ら職人が作って「ガサ小屋」で売った。今でも時折、年末の街角に立つ、にわか作りのそこで印半纏が威勢良く、買い手を探している。
 私も知り合いがおり、正月飾りは深川もしくは京橋の鳶から購入する。少々値が張るが、縁起物には口を挟まないのが流儀であろう。
 そういえば「ガサ市」と同じ時分に、浅草寺境内では「羽子板市」が催される。その華やかさ、賑わいとはあまりに対照的だが、しかし「来年こそ良い年でありますよう」という庶民の思いは、師走の、同じ空の下にある。

スポーツ、芸能情報は日刊スポーツへ。
ご購読申込は朝日新聞飯塚西部販売店もしくは日刊スポーツ販売局0120(81)4356へ


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。