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新聞に載らない内緒話

〝翻訳〟の意味 
              
 突然、こんな野球中継が流れてきたら腰を抜かすであろう。
 「対打機関、次の球種の打ち合わせを終えまして、投手は第一球を投じました。大きな曲球、本球。続いて第二球! 素球、内側に外れて外球。第三球は、見事な指節球(しせつきゅう)、打者空振り。球勘定は本球二本、外球一本であります」
 〝翻訳〟をしなければなるまい。
 「対打機関」はバッテリー、「曲球」がカーブ。「本球」はストライク。「素球」ストレート、「外球」ボール、「指節球」ナックル・ボール、「球勘定」はボール・カウント、ということになる。
 こんな馬鹿げた野球中継が70年前にはあったらしい。
 東京大学野球連盟選定の「野球用語邦語集」に見える。「敵性語」、という言葉が生まれた。
邦語集は「昭和18年3月刊」というから、太平洋戦争の真っ直中である。
真珠湾攻撃から始まったこの戦(いくさ)は、この年2月にガダルカナル島撤退(軍は「転進」と発表)、5月アッツ島玉砕。6月には政府によって「学徒戦時動員体制確立要綱」が決定され、10月21日、冷雨のなか明治神宮外苑競技場(国立競技場)で、文部省主催の出陣学徒壮行会が挙行されている。送られた学徒2万5000余、見送る女子学生ほか約5万人、7万5000人が詰め掛けた。
 「敵性語」追放の動きは、スポーツも例外ではなく、前述の「野球用語邦語」は春のリーグ戦から採用されたようだ。
 このくだりは、井上ひさしさんの「ニホン語日記」(文芸春秋刊)に、ある。「野球用語邦語集」は後年、神田の古書店で偶然見つけた、との記述が残されている
 もう少し〝翻訳〟を、紹介してみようか。
 「射球」シュート・ボール、「触体球」デッド・ボール、「降球」(ドロップ)、「外圏打球」ファウル、「助導席」コーチャーズ・ボックス、「護掌」グローブ…まだまだある。
 言葉だけではない。選手の途中交代、引き分け試合は「日本精神にもとる」として、例えば中学校の剣道試合では引き分けが認められなくなった、と井上さんは語っている。
 何と馬鹿馬鹿しいと、笑い飛ばすのは簡単だが、しかしその「馬鹿馬鹿しさ」こそ事の本質であろう。「この道はいつか来た道」との例えもある。
 ひるがえってみれば、「戦争」を「自衛」と〝翻訳〟する為政者がこの国には、いる。
心しておいた方がよい。

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