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新聞に載らない内緒話

悲しい「かくれんぼ」               

秋。旅行中の、車窓から案山子(かかし)が見受けられた。最近はめっきり減った。
 詩人・川崎洋さんの童話に「ぼうしをかぶったオニの子」があります。ストーリーはざっと、こんなものだったろうか。
 いつもぼうしをかぶっているオニの子が、初めて人間の子どもたちのかくれんぼに交ぜてもらいます。ただし、オニになるのが条件です。ところが、目隠しをして「もういいかい」と言っているときに風が吹き、ぼうしを吹き飛ばしてしまいました。オニの子だと知った子どもたちはあっという間に逃げ帰ってしまいます。
 ひとりぼっちのオニの子が帽子をぎゅっとかぶるのは、頭の上の角を隠すため。遊び友だちを失ったオニの子は泣きだします。そして傍らのカカシに声を掛けます。
 「ねぇ、僕と遊んでくれない?」。
 カカシはこう答えます。
 「そんなこと言ったって無理だよ。ぼくはカカシだから♪あーさから ばーんまで ただ立ちどうしさ、走ることも歩くこともできやしない。だから鬼ごっこも、ぼくにはできないんだ」。
 オニの子は、自分よりもっと悲しいカカシに初めて気がつきます。
 オニの子は、カカシがたたずむ田んぼの中に入ります。カカシと並んで1本足で、背筋を伸ばして、ピンと両腕を横に伸ばします。そのままの形で、カカシとしりとりをしたり、なぞなぞをしながら遊びます。
夕日を浴びて、2体のカカシが立っています。
 かくれんぼ、といえば同じく詩人の寺山修司が「寂しい子供」を書いています。オニになった子供が誰もつかまえることが出来ず、「もういいかい」を繰り返しているうちに他の子どもたちは家にかえってしまう。それどころか「もういいかい」を繰り返しているうちに、他の子どもたちはとっくに大人になって、オニの子はいつも「行方不明」になってしまう。居場所のない悲しみを詠います。
 かくれんぼは寂しい遊戯です。

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