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新聞に載らない内緒話

ゾウの春              

東京都武蔵野市の井の頭自然文化園に66歳の、国内飼育では最高齢記録のゾウがいる。
名前は「はな子」、正月の話題になったからご記憶があろう。
正確な誕生日がわからないため、新年とともに「数え年」で加齢する。だから毎年1月が〝誕生日〟というわけだ。
1949年(昭和24年)9月、推定2歳で来日した「はな子」は、戦時中に殺処分されたゾウ「花子」にちなんで名付けられた。当初は上野動物園で飼育され、54年に井の頭へ移ってきた。
 こんな話が、ある。
                  ◆
上野にゾウがいなかったのは通算13年間しかない。122年前の開園当初や、3頭のゾウが餓死させられた太平洋戦争末期の「猛獣処分」のあとである。
空っぽのゾウ舎は空襲に備え、ひつぎの保管所となった。
 当時の福田三郎園長代理は最後の1頭の様子を書き残した。
〈午前二時起立、二時十分頃ヨリ動キ始メ餌ヲネダル、二時三十分大小便ヲナシ小便ヲ身体ニフキカケル、腹鳴アリ、五時四十分両足ヲコスル〉
 前脚を折り鼻を上げては餌をねだった。飼育係は号泣した。
ゾウ舎の平和は私たちの平和。 
 (奈賀悟=2004年5月24日付、朝日新聞夕刊)
                  ◆
 長く伝えられてきたエピソードである。
例えば、童話作家の土家由岐雄さんはこの話を「かわいそうなぞう」という文章として残している。
物語は毎年8月15日の終戦記念日に、ジャーナリスト・評論家の秋山ちえ子さんがラジオ「秋山ちえ子の談話室」で朗読、原作の絵本は200万部を超える大ベストセラーになった。
上野動物園の開園は、1882年(明15)3月20日―。
入り口からまっすぐ象舎の方へ歩いていくと、ひっそりとたたずむ動物たちの慰霊碑がある。桜の木の下である。
もうすぐ春が、めぐってくる。

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