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新聞に載らない内緒話

父親の背中

またしてても機種変更である。
 二つ折りの、携帯電話にやっと慣れて、なんとか使いこなしたかと思っていたら今度はスマートフォンを導入すると、会社からのメールが届いた。
 「もはや電話とメールさえ出来れば十分。余計なアプリなど不要」とごねてみたが、社員全員が機種変更と聞けば個人の希望など聞き届けられない。携帯電話における、少数派は「時代遅れ」の代名詞のようなものである。
 で、しぶしぶ対応に走る。説明会が開かれ、長方形の、スマホを手渡された。会社も初期設定までは教えてくれたが、その後の運用については各自に任せる構えだ。使いこなせるのが当たり前で、画面の前でおののく人間など考慮してくれない。
まぁ、携帯を前に「ああだ、こうだ」とひねくり回している間はぼけ防止で、脳が活性化する。不平を言う前に慣れよ、さらば開かれん。
 それにしても通信機器の進歩とは怖ろしい。その昔、会社への連絡といえば公衆電話しかなかった。突発事件の取材に出掛けたらまず、どこに公衆電話があるか確認した。各社入り交じっての取材となれば、会社への一報は公衆電話の奪い合いである。足の速い人間が当然有利で、鈍足の私など電話を探しに、泣きながら隣町まで走った。締め切り間際の、真夜中である。
初めて見た携帯は巨大な辞書ほどあり、固定電話と同じ受話器に、分厚い弁当箱よろしくバッテリーがぶら下がっていた。重さも相当なもので肩痛を起こした。
 その後、ポケベルが流行ったが、すぐに廃れ、現在の携帯電話の原形のようなものが出現した。当初は特定の人間だけに支給されたが、そのうち社員全員に手渡された。四六時中、会社に見張られているようなもので、呼び出しは頻発し、居場所を特定されるのでおちおち酒も飲んではいられない。
 その昔、ビデオデッキが家庭に普及し始めた頃、わが家もこれを購入した。興味を持った父親がしきりにビデオに挑戦したが、その操作をいつまでたっても覚えられなかった。思わず噴き出して「この程度のこと、覚えられないの」とちゃちゃを入れたが、そのビデオの前でしきりに首をひねっていた父親の後姿を、ふと思い出す。
 その物憂げな背中は、ちょうど今の、自分とそっくりだぶるのである。

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