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新聞に載らない内緒話

 思い当たるフシ
              
 去年の話、である。
 安酒場のカウンターでひとり呑んでいたら、突然隣りに女性が座った。むさ苦しい、男どもでひしめき合うこんな店で女性が単身、カウンターに座り込むのも珍しい。
 そっと横顔を盗み見たら、前の〝カミさん〟である。まさか偶然ではあるまい。ここで毎晩呑んでいることを誰かから聞きつけたのだろう。
思い当たるフシが、無いわけでもない。
 還暦を迎えた今、いまさら転びようもないが、平然と肩を並べて吞めるのも過ぎ去った時間のおかげだろう。少しは大人になったのである。
何か用事でもと身構えたが、彼女は酎ハイ2杯あおって、無言で出て行った。
 そういう、オンナだった。
 帰り道、暗がりの線路際を家路についた。沿線の人家に紫陽花(あじさい)が咲き乱れ、通過する車内灯を反射、万華さながらに、闇に浮かび上がった。
この国の春は梅、桜、山吹、牡丹、石楠花、鉄線、躑躅(つつじ)、薔薇、花菖蒲と続いて初夏、紫陽花でひと段落する。日本では西洋から逆輸入されたセイヨウアジサイがなじんでいる。
 そのきっかけを作ったのはフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト、つまり「シーボルト」である。長崎は出島で医師として働き、日本人に西洋医学(蘭学)を教える傍ら、日本の自然を探究、生物学発展にも貢献している。もっとも帰国の際、日本地図を持ち出そうとして国外追放処分になっている。その折、日本古来のガクアジサイを西洋に伝えた。
そして改良され、再び日本に伝わったのが、セイヨウアジサイである。
 「Hydrangea Otaksa(ハイドランジェ・オタクサ)」という紫陽花の学術名は、シーボルトの命名による。
「Hydrangea」は水の器を意味し、「Otaksa」は日本でめとった〝妻〟の名前に由来する、と聞かされた。
 紫陽花の花言葉は、「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」、だそうだ。
 「七変化」に例えられるように、花の移ろいがあまりに激しいからであろうか。
 なるほどね。
 思い当たるフシが、「ある」。
6月にまつわる、遠い昔の、思い出ばかりである。

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