カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Facebook
最新の記事
プロフィール

加藤 利教

Author:加藤 利教
Katoh's Roomへようこそ!

カウンタ
カウンタ2
現在の閲覧者数:
ブログ検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新聞に載らない内緒話

無用の用
              
 銀座の真ん真ん中、ビル屋上での養蜂事業はすっかりおなじみだが、東京駅東口の「八重洲ブックセンター」屋上でハチミツを作っているとは知らなかった。昨年来で、今年が2年目だという。書店初のミツバチプロジェクトだそうで(そりゃそうだろう)、銀座のタウン誌「銀座百点」にそのいきさつが報告されていた。
 都心での養蜂といえば、古くは旧社会党・現社民党の「社会文化会館」(東京・永田町、現在は取り壊し・移転)で、運営は岩手県盛岡の「藤原養蜂場」であった。その入口には「皇居前支場」とあり、「ミツバチたちは天からの預かり物である」との看板が掲げられていた。ハチたちは皇居へと飛び立ち、新鮮な花蜜を採集した。
 ブックセンターでの収穫量はまだ微々たるもので、書店イベントで配ったり、サイン会などで訪れた作家へのお土産が主な〝販路〟だそうだ。
 まったくの偶然だが、この書店で「オール讀物」5月号(文芸春秋刊)を立ち読みしていたら、東海林さだおさんの人気連載「男の分別学」の、「アリに学ぼう、サラリーマン」に目が止まった(買わなかった。ゴメンナサイ)。
例によって洒脱(しゃだつ)な筆致でおもしろおかしく読ませてもらったが、その文中に長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」が紹介されていた。タイトルに引かれてさっそく図書館で検索したら現物を発見した(買わなかった。ゴメンナサイ)。
著者は北海道大学大学院准教授だそうで、アリもハチもその7割はボーッとしており、約1割は一生働かないことがわかってきた。また、働かないアリがいるからこそ、組織が存続していける―というのがその論旨である。働かないアリにも労働力のスペアとして登場場面が用意されており、その機会がなければ生涯「ボーッ」としていることが種族の延命に叶っている。脈々とアリもハチも生き永らえているのはキチンとした必然があるからである。
詳細は著書を読んで頂くとして、この本を読みながら、ある〝説〟を思い出した。うろ覚えだが、こんな内容だった。
「会社でも精鋭は3割程度(1割説もある)で、あとは多数の凡人と落ちこぼれ、という。いっそ、その有能な3割だけを集めて仕事をさせればさぞ効率的と考えるだろうが、働くのはやはりそのうちの3割だけ。逆に働かない社員だけを集めた集団でも、そのうちの3割はキチンと働くようになる」。それでも、だからこそ会社は成り立つのである。
昨今の社会はあくまで効率よく作業することを求める。成果主義。それはそれでひとつの方向性だろうが、ムダを認めない社会はいかにも息苦しい。「無用の用」こそ、次代への可能性を秘めている―アリ、ハチの生態を記しながら実際、著者・長谷川英祐さんの訴えたいことはここではないか。

スポーツ、芸能情報は日刊スポーツへ。
ご購読申込は朝日新聞飯塚西部販売店もしくは日刊スポーツ販売局0120(81)4356へ
無用の用
     
 銀座の真ん真ん中、ビル屋上での養蜂事業はすっかりおなじみだが、東京駅東口の「八重洲ブックセンター」屋上でハチミツを作っているとは知らなかった。昨年来で、今年が2年目だという。書店初のミツバチプロジェクトだそうで(そりゃそうだろう)、銀座のタウン誌「銀座百点」にそのいきさつが報告されていた。
 都心での養蜂といえば、古くは旧社会党・現社民党の「社会文化会館」(東京・永田町、現在は取り壊し・移転)で、運営は岩手県盛岡の「藤原養蜂場」であった。その入口には「皇居前支場」とあり、「ミツバチたちは天からの預かり物である」との看板が掲げられていた。ハチたちは皇居へと飛び立ち、新鮮な花蜜を採集した。
 ブックセンターでの収穫量はまだ微々たるもので、書店イベントで配ったり、サイン会などで訪れた作家へのお土産が主な〝販路〟だそうだ。
 まったくの偶然だが、この書店で「オール讀物」5月号(文芸春秋刊)を立ち読みしていたら、東海林さだおさんの人気連載「男の分別学」の、「アリに学ぼう、サラリーマン」に目が止まった(買わなかった。ゴメンナサイ)。
例によって洒脱(しゃだつ)な筆致でおもしろおかしく読ませてもらったが、その文中に長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」が紹介されていた。タイトルに引かれてさっそく図書館で検索したら現物を発見した(買わなかった。ゴメンナサイ)。
著者は北海道大学大学院准教授だそうで、アリもハチもその7割はボーッとしており、約1割は一生働かないことがわかってきた。また、働かないアリがいるからこそ、組織が存続していける―というのがその論旨である。働かないアリにも労働力のスペアとして登場場面が用意されており、その機会がなければ生涯「ボーッ」としていることが種族の延命に叶っている。脈々とアリもハチも生き永らえているのはキチンとした必然があるからである。
詳細は著書を読んで頂くとして、この本を読みながら、ある〝説〟を思い出した。うろ覚えだが、こんな内容だった。
「会社でも精鋭は3割程度(1割説もある)で、あとは多数の凡人と落ちこぼれ、という。いっそ、その有能な3割だけを集めて仕事をさせればさぞ効率的と考えるだろうが、働くのはやはりそのうちの3割だけ。逆に働かない社員だけを集めた集団でも、そのうちの3割はキチンと働くようになる」。それでも、だからこそ会社は成り立つのである。
昨今の社会はあくまで効率よく作業することを求める。成果主義。それはそれでひとつの方向性だろうが、ムダを認めない社会はいかにも息苦しい。「無用の用」こそ、次代への可能性を秘めている―アリ、ハチの生態を記しながら実際、著者・長谷川英祐さんの訴えたいことはここではないか。
スポンサーサイト

コメント

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。