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新聞に載らない内緒話

正月の、マグロ
              
 JRの、特急「しおさい」に乗って千葉県銚子を訪ねた。
 マグロに、会いに行った。
早朝、銚子港の第1卸売場で入札風景を見学する。マグロ類漁獲量といえば静岡県、高知県、宮崎県あたりが常連と記憶する。オヤッと思ったのは、銚子といえばサバ、マイワシ、サンマのはずだがと怪しんだからである。
 東日本大震災で被災したここは今年4月6日、衛生対策や鮮度保持のため最新の設備を導入した「高度衛生管理型施設」として生まれ変わり「銚子復興の印」となった。長方形の、プレストレストコンクリート造り2階建て、延べ床面積は7366平方㍍。解体費用を含む総事業費は約23億円と関係者は胸を張った。
 これを機会にマグロ水揚げ時の見学が可能となり、「ならば」と腰を挙げた訳である。
 2階の見学通路に立ち、見おろす。プーンと立ち上がる香り、アルミ製の簀の子にならべられたマグロたちの眼は瞠目するようで丸く大きく、口を45度に開け、ゴロリ品定めを待っている。
 銚子港を出て真東に2、3昼夜。陸から1000キロほど彼方で捕獲された近海ものは刺股(さすまた)のように開いた尾を切り落とされ、買人がその断面をのぞき込む。キロあたり3000円から1万円で取引される、その身を「重量40キロ以上のモノは尾身の切り口で質を問い、それ以下は尾びれ付近をめくって判断する」。
入札を終えたそれを運ぶ、台車のキリキリという軋みがその王者ぶりをうかがわせる。この日の水揚げ、メバチ84本、カジキ12本、ビンチョウ20本と教えられた。
 「銚子でマグロとは初耳でした。勉強不足だったでしょうか?」
 関係者に尋ねると「ここは生マグロの水揚げなら日本でトップクラス。ただ、入札が終わればそのまま築地に行ってしまうので(マグロの)イメージがないのでしょうな」と笑った。
JR総武本線銚子駅から5分ほど、浄国寺という古刹(こさつ)が見える。その境内に句碑が建っている。
「枯枝に からすのとまりけり 秋の暮」
松尾芭蕉が、晩秋を詠んだ。実際にこの地を訪れた形跡はなく、この句碑は地元の豪商大里庄次郎と野崎小平次が、俳聖を追慕して弘化2年に建てた、という。
寂寥たる季節の終わり。そう言えばマグロ(鮪)も晩秋を経て、冬の季語である。
「そうですね。銚子の、マグロのピークは11月から1月でしょうか」と関係者の声が耳に残る。
マグロは正月の、至福であろう。

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