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新聞に載らない内緒話

どんと祭り

 正月明けに、ふらりと熱海へ行って来た。海岸に出てみると人だかりがする。何だろうと近寄ってみると「どんと祭り」である。地方によって呼び方は異なるのだろうが、正月の松飾りなどを集め、一気に燃やす行事といえば、思い出す方もあるかも知れない。
 都会の、場末に住んでいるが、こんな行事はとっくになくなってしまい、それは人手不足であったり、燃やす場所がなくなってしまったり、消防法との関連などやむを得ない理由からである。
 点火を待っていると、半纏を着た地元の人が「どうぞ」と2メートルほどの細竹を手渡してくれた。その先端には銀紙に包まれた瓢箪状のものがくくられている。銀紙を開いてみると紅白の、丸いお餅が串刺しになっている。噴き上がるであろう炎にかざして焼け、ということだろう。雲が低くたれ込めた、肌寒い海岸に大きな火の手が上がり、青竹がパーンと破裂するたびに歓声が起こる。
 「このお餅をいただくと、無病息災。よいお年を」
 火柱に近づき、細竹を伸ばす。顔が炎にあぶられ、ひりひりするのを我慢して丸餅をくべる。時折引き出して焼け具合を確かめるが、まだ十分ではないのだろう。丸餅は固いままだ。
 帰り道、熱海駅近くの、知り合いの蕎麦屋に顔を出した。どんと祭りの話をしたら「それは結構でした。こっちは地元のくせに商売に追われて参加出来ませんでした」と店の主人は頭をかいた。
 「あやかりましょう」
 と、手を差し伸べてきたから
 「それならばお裾分け、ではなくてお福分け」
 と、握り替えしたら 
 「お福分け。いい言葉をご存じで」
 と、ほめられた。
 お上から分け与えるのが「お裾分け」。上下関係が色濃い。庶民の富の分配は「お福分け」という。こちらは対等なおつき合いが真情である。
 帰りがけに蕎麦味噌をお土産にもらった。
なんだか、いい年になりそうな予感がした。

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