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新聞に載らない内緒話

「後ろには夢がない
               
新緑、薫風、若葉―そんな表現の似合う季節がやってきた。もっとも「五月病」などという言葉も健在だから、この月は季語が示すほどのんきな季節でもないようだ。
 五月病は、世界保健機関(WHO)が策定した国際疾病分類で「分類困難な神経衰弱様の無気力症候群」とされている。かつては受験勉強から解放された学生が目的意識を失い、うつ的気分にとらわれるケースを指したようだが、最近では社会人、新入社員も例外ではなく、学生より少々〝発症〟がずれることから「新五月病」「6月病」とも言われるそうだ。職場でのストレスが最初のピークを迎えるのだろう。
 余談だが、近年「2月病」「12月病」というのもあるそうで、前者はバレンタインデーでの、後者はクリスマスでの孤立感から〝発症〟するらしい。チョコレートやプレゼントの届かない寂しさは、そりゃ格別で、今も昔も変わりがない。「お釈迦(しゃか)様でも、草津の湯でも」の類だろう。
 さて、ひるがえって30年ほど前の、当方は「8月病」を〝発症〟した。夏休み願望が高じたもので、勝手な職場放棄で2週間ほどアフリカ旅行に出掛けた。まったくの学生気分で、夏になれば休暇がもらえるモノと勘違いしたのである。
 ノンビリした時代で、帰国して出社したら「何をやってんだ!」と一喝されてオシマイだった。代わりに連載のネタを仕込んできたから、これでチャラにした。今どき、こんな所業をしたら解雇は覚悟しなければなるまい。
 やっとの思いで就職をしたものの、人間関係の難しさに悩まされる。対処法など、学校じゃ教えてくれない。あまり深刻にならないのが妙薬なのだが、当事者の耳には届かない。
 こんな時、先人の言葉にすがってみたい。ささやかな「処方せん」になれば幸いだ。
 「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」。
 ご存じ、寺山修司。前向きに生きなさい、ということだが、真逆に激励してくれたのが手塚治虫だった。
 「逃げると思うからいけないんだ。うしろに突っ込むんだ」。
 そして「悠々として急げということやな」と開高健は背中を押してくれた。
 あの大作家、池波正太郎ですらスランプがあった。原稿用紙を前に、ピクリとも筆が動かぬ。師匠の長谷川伸が「オレだって」と一句、授けてくれた。
 「観音菩薩像が一体ほしいと思う五月雨ばかりの昨日今日」―わずか1行に、すがる思いで呻吟(しんぎん)する姿が目に浮かぶ。
 「五月雨」は、稲の成長を促す恵みの雨でもある。

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